【開催報告】YUIみらいプロジェクト「リアルボストーーク!」
女性管理職ネットワークWE-Net10期も修了し、300名を超える福岡県内の女性管理職のネットワークが現実のものとなりました。また今年度より、シャネル財団の支援を受け、福岡市とタッグを組み、ジェンダー平等を軸とした地方創生事業を開始するなど新たな動きにもチャレンジしているところです。
こうした動きを背景に、2024年度の最初の活動として、地元の影響力のある経営者の皆様にお力添えいただいている女性管理職ネットワークWE-Net福岡サロン活動「ボストーーク!」を集合形式で開催いたしました。
日 時:2024年8月5日(月) 15:30~18:30
場 所:福岡銀行セミナールーム
参加者:72名(関係者含む)
パネルディスカッション登壇者:
道永 幸典 様/西部ガス株式会社 代表取締役会長
五島 久 様/株式会社福岡銀行 取締役頭取(代表取締役)
古宮 洋二 様/九州旅客鉄道株式会社 代表取締役社長執行役員
(ファシリテーター)
高見 真智子/一般社団法人WE-Next代表(株式会社サイズラーニング)
*第1部パネルディスカッション(15:30~)
<ねらい>
- 影響力を持つ経営者(ボス)とジェンダーや多様性を軸にした地域の発展について考える
- 「みんなが社会を変える実践者」として何ができるか考え、この会場全員のアクションにつなげる機会とする
WE-Net福岡サロン活動「ボストーーク!」にご登壇いただいた3名の経営者をお招きし、各社のダイバーシティに関する取り組みについてご紹介いただきました。具体的には、女性の管理職比率の向上、女性役員の育成、ジェンダー主流化の推進、アンコンシャスバイアスの克服、次世代リーダーの育成などです。また、WE-Next代表の高見より福岡市の現状と課題、地域におけるジェンダー平等活動、地方創生に関する取り組みについて話題提供しました。特に、若年女性が地方に定着しない問題や出生率の減少など、地域社会が直面する具体的な課題が取り上げられました。
*第2部ネットワーキング(17:00~)
第2部の交流会では、和やかな雰囲気の中、活発に情報交換をしている姿があちらこちらに見られました。
また、ゲストの皆様に温かい激励をいただきました。今後の活動に勇気をもらえるコメントでした。
リエゾンオフィス 久留百合子氏より
We-Nextの前身である「女性の大活躍推進福岡県会議」では県内企業に働きかけて女性活躍の目標を掲げてもらうことに取り組んだ。最初は反応が薄く、参加企業を増やすのが困難だった。しかしながら、一旦目標を設定すると、その達成に向けて行動を起こす企業がほとんどで、次第に成果が表れるようになった。新たに目標を掲げて参加する企業も増え、最終的に参加企業は400社近くにも及んだ。このプロジェクトも困難を伴うと思うが、働きかけないと何も変わらない。諦めずに、行動を起こし、発信し続けてほしい
YUIみらいプロジェクト ディレクター薗田綾子氏より
このプロジェクトはシャネル財団の支援を受けて全国各地で開催している。今日は、札幌からも見学者も参加している。各地でゲリラ的に活動を展開し発信することで、ジェンダー主流化が進むと考えている。秋には中小企業の経営者の方を対象に大崎さんによるプロジェクトも計画しているのでみなさん参加をして、福岡から大きな変化を生み出してほしい。
ジェンダーエキスパート大崎麻子氏より
1月のみらいワークショップから今日までの間、ジェンダー平等に関する機運が高まっている。政府は、4月に男女間賃金格差解消のためのプロジェクトチームが立ち上げ、格差が大きい5つの業界を特定し、所管省庁が要因分析を行なった。これから業界団体や大企業と共に具体的な行動計画を策定するという。首都圏の職場環境がさらに良くなれば、地方の若者や女性の流出に拍車がかかるだろう。早急に福岡から行動を起こしてほしい。
**********
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
これからも、“社会やビジネスのジェンダー主流化を促し、次世代にジェンダー平等な未来を手渡す”ための活動を続けてまいります。
引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
<リアルボストーーク!実行委員>
リーダー 初村 清香 西部ガス長崎株式会社 総務部長
山本 有希 有限責任監査法人トーマツ・シニアマネジャー
井戸下 奈緒 株式会社読売西部サービス株式会社 総務部長
楢本 かおり 住友生命保険相互会社 九州総合法人部 渉外課長
(2024年8月29日更新)